使い方
- 将来の金額に、将来受け取る一括の金額を入力します。
- 割引率に年率を入力します。運用で期待できる利回りや、インフレ率を目安にする方法があります。
- 年数に、受け取るまでの年数を入力します。
- 毎年一定額も受け取る場合は、毎年受け取る金額に入力します。一括だけなら0のままにします。
現在価値とは何か
今の100万円は、預金や運用で増やせます。そのため、10年後にもらう100万円は、今の100万円より価値が小さいと考えます。この「将来の金額を今の価値に直した額」が現在価値です。
PV = FV ÷ (1 + r)^n 年金型:PV = C × (1 − (1 + r)^−n) ÷ r- PV = 現在価値
- FV = 将来受け取る金額
- r = 割引率(年率、小数で表したもの)
- n = 年数
- C = 毎年受け取る一定額
保険の満期金、退職金の受取方法、投資の回収額、分割払いと一括払いの比較など、時期のずれたお金を比べる場面で使います。
計算例:10年後の300万円
10年後に300万円を受け取るとします。割引率を3%にすると、現在価値は2,232,282円で、約76.8万円分が割り引かれます。
さらに毎年20万円を10年間受け取る場合、その分の現在価値は1,706,041円です。合計の現在価値は3,938,322円になり、受取総額(500万円)との差は約106.2万円です。割引率が高いほど、先の金額の価値は小さくなります。
結果の使い方
「今すぐ受け取る金額」と「将来受け取る金額」を比べるとき、将来分の現在価値のほうが大きければ、待つほうが有利です。逆に現在価値が小さければ、今もらって運用したほうが有利と考えられます。
割引率は、自分が代わりに得られそうな利回りで決めます。確実に近いお金ほど低く、不確かな回収ほど高く設定するのが一般的です。割引率を2〜3通りに変えて、結論が変わるかを確認してください。
使うときの注意点
最もよくある誤りは、割引率を高く見積もりすぎることです。割引率が数%違うだけで、20年後の現在価値は大きく変わります。物価の上昇を見込むなら、インフレ計算と併せて実質の購買力も確認しましょう。
この計算でできないこと
割引率は全期間で一定とし、受取は毎年末に行われると仮定します。年金の毎年の受取額が物価に連動して増える場合、途中で割引率が変わる場合、税金や手数料は考慮しません。
実際の保険や年金の受取方法の選択は、金額が大きく後から変更しにくいため、契約先や専門家への確認をおすすめします。基本的な考え方は[Wikipedia(現在価値)](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E4%BE%A1%E5%80%A4)にもまとまっています。
よくある質問
現在価値と将来価値の違いは何ですか?
将来価値は今のお金が将来いくらになるか、現在価値は将来のお金が今いくらの価値かを表します。同じ利率で計算すれば、互いに逆の計算です。
割引率には何%を入れればよいですか?
自分が代わりに得られそうな運用利回りを目安にします。例えば3%や5%のように、いくつか変えて結論が変わるか確認してください。
年数が長いと現在価値はどうなりますか?
年数が長いほど、また割引率が高いほど、現在価値は小さくなります。遠い将来の金額ほど、今の価値は大きく割り引かれます。
年金型(毎年の受取額)とは何ですか?
毎年同じ額を受け取る場合の、その合計の現在価値です。ここでは受取は各年の終わりに行われるものとして計算します。